14日目 シュバルツバルトって名前カッコいいよね。
皆さんこんにちは。ベンガラです。
本日はドイツ南西部、黒い森ことシュバルツバルト地方を回っていきたいと思います!
黒い森の名前の由来は、濃い色の葉の針葉樹が多く生えているため遠くから見ると真っ暗に見える、という案外簡単な話です。
という訳で黒い森に入りました!
確かに針葉樹は多めですが、意外と広葉樹も結構バランスよく生えているな、という感じでした。
自分のイメージとしてはタイガみたいにびっしり針葉樹だと思っていたので少々意外でした。
正直言うとこれで“黒い森”なら北海道も黒い森だなぁ・・
シュバルツバルトは最高標高約1500mとなだらかではありますが道路は立派な山岳道路。
あれれ
あれれという間に一面銀世界!
北海道で鍛えまくっているので比較的雪道でもヘーキだと思うんですが、やはり海外なので気が引き締まりますね。
トリベルク
という訳でまず初めにやってきましたのは、トリベルク!
鳥ベルクというその名前の通り、カッコウ時計発祥の地として知られています。
お土産屋のカッコウ時計の品ぞろえがすごい
超すごい
100万円越えのカッコウ時計とかもはやロマン
街には小さいながら、シュバルツバルト博物館というこの地域の文化を学べる博物館があります。
当然カッコウ時計の元となるからくり時計の展示もいっぱい。
地下には鉱石を展示するための本格的な人工洞窟までありました。
小さいながら面白い博物館でしたよ。
また、我々が今旅をしてる3月なのですが、なんとシーズンオフ真っ盛りです!
まあ普通は夏に観光しますよね。
この時期のヨーロッパは雨期なのでず~~~~っとジメジメしてます。
なんと!出発してから今日まで、1日を通して雨に降られなかった日が無いんですよ!
毎日雨です!
雨期ってすごい!
おかげさまでほとんどの観光地にあまり並ぶこともなく入ることが出来て楽なのですが・・
しかし!こんな観光には最悪なシーズンかと思われる3月ですが、ベストシーズンなのもあるんです!
それが・・滝!
春の雪解け水のおかげで今のシーズンは滝の迫力が最高潮!
これは見に行くしかありませんね!
そして、ここトリベルクにはなんとドイツで一番高い滝があるんですよ!
トリベルクばっか特徴持っちゃってずるい。
でも今日は雪
自分たちが行こうとしてた入り口は閉鎖されてました。
これは終わったか?と思いきや他の通路は開いているらしい。
シュバルツバルト博物館のすぐそば、町の中心から行く入り口は開いてました。
という訳でついに・・・
ハイ、ドイツで一番大きい滝はこんな感じです。
ドイツで1番高い滝と言っても一本の滝ではなく、7段に分かれた階段状の滝です。
一瞬「なーんだ」、てなりましたが、それでも近くによれば圧倒的水量でド迫力!
トリベルクに来た際は行ってみるとよいと思いますよ!
ドナウエッシンゲン
さぁ次にやってきたのはドナウエッシンゲン!
なんとここはあの巨大な河、ドナウ川の源流がある場所!
一見すると何でもないこの小さな泉がドナウ川の源流です。
これからここにある水は2850㎞10か国を通ると思うと大変ですね~
何日かかるんでしょうか。
5か国目 スイス
さぁ!ついにこれからはドイツを抜け!ついにスイスへ!
と思ったら入る前から早速問題が!
スイスはEUに入っていないので国境には普通の国境施設があります。
しかし2008年に「国境を自由にまたげる」というシェンゲン協定に入ったため今では国境すらもまるで県境のようにスイスイ~のはずだったのですが・・
いきなり止められた!
シェンゲン協定どこいった!
止められたのはヴィニエットが無かったから。
さぁこの問題を説明しましょう。
スイスの高速道路は有料なので通るにはお金を払う必要があります。
その払い方が少々特殊。
ヴィニエットという通行許可証のようなものを買って窓ガラスに貼ると通れるようになります。
が、しかし!スイスは旅人に厳しい国。
なんとヴィニエットの有効期限が1年間のものしかありません!
ええ・・数日でいいんだけど・・・
料金は5000円弱なので別に買えなくはないんですがなんかなぁ・・
まぁ1年で5000円乗り放題ってめっちゃお得だとは思うけどさ・・
という訳で我々はスイスでは高速道路に乗らないことにしたのです。
と思った矢先、なんとシュバルツバルトからスイスに入るには高速道路しかなかったんです!
ドイツは高速道路が無料なので日本よりも高速道路と下道の境が微妙です。
ヌルっとアウトバーンに入りますしヌルっと終わります。
今回の道も100キロ制限でしたし、ナビの設定で高速道路回避にしていたため完璧に今走っているのが下道だと油断していました・・・
これは無念、やってしまった。
100㎞単位で迂回するかここを通るために5000円払うか・・・
と会議していたらどうやらヴィニエットを貼らなくてもここからほんのちょっと先の出口で降りてくれたらいいよ!って言われました。
そういうルールなのかおじさんのサービスなのかはわかりませんが・・・
なんとか通れました。ありがとうおじさん!
国境らしくデカイ銃持ってて怖かったけど!
シャウハウゼン
という訳で色々あってなんとかたどり着いたのがスイスとドイツの国境沿いにある街、シャウハウゼン!
ここら辺はドイツとの国境がめちゃくちゃ入り組んでて、地図で見てもどっちの領土かわかりにくいレベルです。
なんでこんなことに・・・
そのせいで第二次世界大戦ではドイツだと思われて誤爆されたりしてます。
ホラ言わんこっちゃない。
笑い事じゃないんですが、「誤爆」を正しい意味で使ってるのを初めて見た気がします。
ここ、シャウハウゼンにはライン川で唯一の滝が存在します。
ライン川河口のロッテルダムからノコノコとライン川を上がってきた物流の船もここでストップ。
その滝こそヨーロッパのナイアガラことラインフォール。
また滝見るのか~~
という訳で行ってみました。
ぎゃーーー!すごいーーー!
雪解け水のシーズンでもあってめちゃくちゃ写真よりも水が多い!!
展望台からの風景なんて目の前を流れる圧倒的水量に死を覚悟するレベル!!
いつもは優雅に滝を見学するであろう出窓のすぐそば!手を出せば届きそうな位置に圧倒的水量!
出窓に水入ってくるんじゃないかという恐怖感!
今まで絶賛オフシーズン三昧だった観光地ですが、ラインフォールだけは今が見どき!
ちょっとお得な気分でした。
ちなみに絶賛シーズン中のラインフォールでしたが、一緒に見たのはドイツ人の親子連れと中国人おばさん4人組だけでした。
もっと来てもいいと思うんだけどな・・・
という訳で本日は以上でございます。
なんか今日は滝やら河やらそんなのしか見てない気がしますね。
あしたはこのままスイスとドイツの国境沿いを行き、バーデン湖周辺を探索しようと思います。
それではまた明日。