ベンガラのヨーロッパ旅日記

大学生2人組がレンタカーでヨーロッパを旅するブログ

23日目 若干シーズン外にプレーケストーレンに行った話

皆さんこんにちは、ベンガラです。


本日はノルウェーの中では有名な「プレーケストーレン」にやってきました!
意味は「演説台」、フィヨルドの断崖絶壁の上にある真四角の岩です!

 

プレーケストーレンに行くまでは約4㎞の登山。
ノルウェーの中でも比較的暖かい地域と言えど推奨シーズンは4月~11月です。
行こうとした日は3月末・・若干ですがオフシーズン。
果たして行けるのでしょうか?

 

 

さて、昨日は1000㎞ドライブ途中で記事が終わってしまいましたね。

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まだ残り200㎞ほどの朝5時過ぎ位に撮った写真です

流石白夜の国、まだ日の出の時刻まで1時間近くあるのに明るくなってきました。

 

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これは名も無き滝。
ノルウェーは只今絶賛雪解け真っ最中。
あちらこちらで即席の滝が発生しまくってます。

このレベルの滝も100か所位見たのではないでしょうか。

 

この滝は奥の方にあるので良い方。
ひどいやつは車道に滝が降り注いでスプラッシュマウンテンになってたりします。
車で滝に突っ込む貴重な体験。
洗車場かいな。

 

トンネルの出口が滝のカーテンだったりすることも・・・

「滝だぁ!備えろぉ!!」

 

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そうこうしているうちについに目の前にフィヨルドが!!
神々しい~~~

 

でも、我々が行きたいプレーケストーレンはフィヨルドの奥です。
しかし橋とかトンネルを作るのがめんどくさいところは未だに渡し舟があります。
フィヨルドは深いので橋脚も建てられないし、トンネルを掘るのも一苦労。
無理やり作っただろうなぁ・・・っていう
「2㎞間斜度7%の下り坂→1.5㎞間斜度10%の登り坂」
みたいな変態トンネルがあったりします。
自転車じゃ絶対通過できません。

 

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という訳で渡し舟コーナーにやってきました。
一般的にプレーケストーレンに行くにはスタバンゲルまでフェリーか飛行機で行き、そこからタウ行きの渡し舟に乗り込むという南側ルートをとることが多いのですが、我々は車なので北側ルートです。

 

スタバンゲルから北東約50㎞、ネスヴィクからヒェルメランド(スペルはHjelmelandなんですが発音がやや不明、船頭さん的にはこんな感じの発音でした)までの15分ほどの渡し舟に乗り込みます。

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15分ですが、意外と大型の船がやってきますね。

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なんとこの渡し舟、終電(船?)という概念がありません!
どんな深夜でも1時間半に1本はあるという超過密(ノルウェー比)路線!

 

深夜便にどれくらい人が乗るんですかね~
朝の8時でしたが乗客は我々の他に2台のみ。
料金はどこにも料金表が見当たらなかったのですが、行ってみると2人と車1台で約1000ちょっとというなかなかのリーズナブルさ。
3000円でこのサイズの船を15分動かしたら赤字でなかろうか・・・?

 

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さて、到着したヒェルメランドですが地図はこんな感じ。
おや?日本人にはうれしい施設の名前がありますね?

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おっ、確かにそれっぽい看板が?

そして、気になる露天風呂はこちらです!

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・・・海やん!
いや、待て。

 

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明らかに「ここから入ってください的な何か」があるぞ!

こーだい氏「あっ、確かにあったか~い」

えっ、本当か、どれどれ・・・


水じゃん。だましたなコリャ

 

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ちなみに地図でその近くにある世界で最も大きな伝統的なサムシングはこれでした。
本気になれば個人の力でも記録更新できそうですね。

 

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晴れてれば多分すごいいい写真になるスポット。

 

1000㎞ドライブ終了!

さて!という訳でプレーケストーレンの駐車場に到着です!!
プレーケストーレンまで車で来る変態は我々だけだと思うのであまり活躍する情報ではないと思いますが、駐車場料金は1回2000円です。

高い~~~ぼったくりだ~~~
でもここに来るまでガソリン代がそれどころじゃないのでもうどうでもいいんだ~~

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到着時の車の汚れ具合はこんな感じ。
ノルウェーを走ってるとなぜかめちゃくちゃ汚れます。
ウォッシャーも1時間に1回位かけます。

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距離的には約4㎞、高低差は300mとスペックとしてはユルユルハイキングなんですが、難易度は上級者向けとなっています。
多分山頂付近がすごい危なかったり、いざケガしても救急が来るのがいつになるかわからんから体力に余裕をもってねとかいう意味なんだと思います。

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まず初めの方は林道的な道をのんびりと

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その後は開けた岩場を歩いていきます。
目印を見失わないようにしましょう。

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綺麗な木道も通っていきます

 

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その後の急登を登り始めればいよいよ残雪がちらほらと・・・

 

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滑らないように気を付けながら登ります。

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湖も凍ってますよ~!!

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景色もだんだんと良くなってきた!
けど滑ったら崖の下に真っ逆さま・・・
危ないところは岩をつかんで4足歩行もやむをえません。
人間4WDじゃい!

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だんだん雪も多くなってきました
でもここまでくればラストスパート!
ここ3日間とても暖かかったのでギリギリ雪を踏まなくても歩ける感じでした。
でも溶けている雪が一番滑るので注意です。

そしてついに・・

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見えました!
あの尖った岩です!

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もう少し登ってみれば岩の全容を見ることが出来ます。
本当に真四角な岩ですね~~

皆さん先っぽに行って思い思い好きなことをしています。
という訳で我々も

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カドに座ってみたり

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ポーズ決めてみたり

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どれだけ端っこに行けるかチャレンジしてみたり・・・
伏せながらズリズリと近寄ってもこれが限界!
真下を覗くことは出来ませんでした・・・

でも猛者は普通に足を投げ出して座ってたりしてましたよ・・・

 

そしてそして!
なんと端っこで指輪を取り出してプロポーズしてる人も・・・!
それくらいドラマチックな場所ですもんね~~~

という訳で我々は登ることが出来たのですが・・・

しかし!

 

【結論】
3月末にプレーケストーレンに登るのは自信が無ければやめといた方が良い

 

という事にさせていただきます!

プレーケストーレンは普通の国立公園なので、特にシーズン外でも普通に装備を整えて登ろうと思えば登れます。

 

この3月末は多少シーズン外と言えど、登山中にすれ違った人は大体30人位。
駐車場も第1駐車場が半分埋まるくらい人が来てますし、登山口の管理所にも既に人が働いてました。という訳でシーズンは始まっているといっても良いのですが・・・

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もう一度出しますが頂上付近はこれだけの雪がまだ残っていますし、一部氷化してたりもします。
斜面の上の氷って滅茶苦茶危ないんですよ・・・
下手すりゃ頭からコケてしまう・・

 

そして、今回はここ3日間とにかくポカポカとした天気だったらしく、平年はおそらくこれより雪が多いのではないかなぁ・・

 

僕は実は大学のサークルでいくつか簡単な日本百名山を登ったことがある程度には山の経験と知識がありますし、何より2人とも北海道で暮らしています。
北海道は登下校がウィンタースポーツの国ですから、言わば氷上のスペシャリストなわけです。
そして冬靴も完全装備。一応本気だったのです。

 

そんな僕らが
「ああ~~ここ危ないねぇ~~~超気を付けて~~」
となってビクビクしながら渡る場所が結構まだありまして、大多数の日本人はあまり慣れていない路面状況だったのではないかな、という印象でした。

 

もちろん冬山登山経験がお有りの方やアイゼンなどの装備をお持ちの方、氷の上歩くの得意だよ~~という方は3月末でも十分簡単に登れますし、むしろ繁忙期より観光客が少なくて良いまでありますよ!

 

しかし、雪が降らない地域にお住いの「森の中歩くの好き~~☆」程度のゆるふわ森ボーイ&森ガールの方々には少々危険なコースかと思われます。
もし、それでも春休みシーズンに行きたいという方はハイキングシューズの上から後付けで装備できるスパイクを買われることを強くお勧めします!そんな高いものでもないですし!


という訳で本日の記事は以上になります。
さて、レンタカーの返却期限は残り丸々2日。
3日後の朝にはドイツ南部ミュンヘンにレンタカーを返却しなければなりません。

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う~ん、これは良くないですねぇ。

どれくらい良くないかっていうと

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これくらい。

 

明日からは楽しい楽しい超ドライブの時間が待っているようです。
それではまた明日。