21日目 ベルリン観光と、デンマークで本当にあった怖い話
皆さんこんにちは、ベンガラです。
本日はドイツの首都、ベルリンを見て回りますよ!
博物館島
まずはいきなりベルリン観光の目玉ともいえる博物館島にやってきました!
ここはベルリンを流れるシュプレー川の中州の島ですが、この狭い島の中に博物館が5つもあることからその名前がついています。全部足したら規模的にはパリのルーブルを越えるのでは?
島全体が世界遺産にもなっていますよ!
ここの最大の見どころはペルガモン博物館です!
なんと遺跡をそのまま屋内に再現してしまった大胆すぎる博物館です。
まず入場して最初にして最大の展示物、イシュタル門です。
これはバビロニア王国の首都バビロンの一番豪華な門。
青色がめちゃくちゃ鮮やか。
一角にはハンムラビ法典のレプリカも。
そしてこれが屋内で、しかも2階にあるというのがまたすごい。
「遺跡を屋内で再現している」と聞いたときに
「遺跡を建ててその周りを建物で囲んだだけでしょ~?」
と思ってたんですがまさか高層階とは・・・
他にもミトレスというトルコにあった遺跡や
様々なイスラム系の美術品などなど盛りだくさんな博物館なのですが・・・
めっちゃ工事してる~!
めちゃくちゃ工事してる~~!!
何とこんなに盛りだくさんなのに入れる範囲は緑だけ!
工事は来年くらいまで続くそうですが、その工事が終われば今度は逆に今見てきた範囲の工事がスタート!しばらく見えなくなる前に見られてよかったという事にしておきましょう。
あともう一つ。
僕らは博物館島にある博物館の一つ、新博物館で「博物館島共有チケット」を学割9ユーロで買ったのですが、ペルガモン博物館のチケットカウンターに入るとどうやら「ペルガモンチケット」が9.5ユーロと博物館島チケットよりも高いのです・・・
これはやってしまったな?
さては博物館島チケットにペルガモン博物館は入ってないな?
と思いきやダメもとで改札に通してみると博物館島チケットで入れました。
???おかしいな???
もしかするとチケットカウンターの観光客分散の為に不便なカウンターは安くなっているのかもしれませんが真相は闇の中・・・
調べてもよくわかりませんでした・・・
ただの読み間違いかもしれませんし・・
ペルガモン博物館も見終われば博物館島をお散歩します。
旧博物館の前庭は広くてきれい
ベルリン大聖堂はとにかく大きい!
圧倒的存在感!
でもこれも工事中!
ベルリン大聖堂からは大通りを西に歩いていきます。
途中にはベルリンの信号機として有名なアンペルマンも見かけたりしましたよ!
ただの信号機のピクトグラムですがお土産屋に行けば必ずグッズを見る位の人気キャラクターです。
ブランデンブルク門
次にブランデンブルク門にやってきました!
ベルリンと言えばここですよね!
壁の崩壊の映像に必ず見られるあの門です!
ここには壁を見に来たのですがどうやらここの周辺はきれいさっぱり撤去されているよう。
まぁ普通に考えれば邪魔ですし・・・
そりゃあまぁ・・・
仕方ないので、ベルリンで最も現代的に栄えているポツダム広場に向かい、昔壁があった所を南向きに歩くことにしました。
途中にホロコースト記念碑があったりもしました。
ここら辺は道幅も広く石も身長位の高さなので良いのですが、中心に行くにつれて石が3m・道幅が50cmくらいになりおっかなびっくりです。
ポツダム広場に着くと奇跡的に壁が少し残っていたのでミッションコンプリートです。
およそ4kmのよいウォーキングとなりました。
ベルリンの食べものとして有名なものの一つに、カレー味のソーセージ「カリーブルスト」というものがあります。
???
カリーブルスト単品を頼んだはずなのですが。
カリーブルスト以外のおまけの量がすごい。
今日はこの辺で・・?
ここらへんで今日の予定を終わろうか、と思ったのですが少々問題が。
レンタカーの返却まで残り5日間。
まだ今回の予定ルートの「北欧」部分が丸々残っています。
・・・さすがにまずいのでは?
北欧カットもチラつくこの日程。
しかし話し合いの結果やはり北欧に行きたいと。
という訳で返却までに北欧に行きたければ本日の到達目標をデンマークの首都コペンハーゲンにすることで話がつきました。
・・・。
ええ。本日中に着かなければなりません。
という訳で張り切って運転していきましょう。
21日目、スタートです(?)。
ハンブルク
まずはドイツで2番目に大きな都市、ハンブルクにやってきました。
ハンブルクのスペルはHamburg、まさにハンバーグそのまま。
フランクフルトでフランクフルトを食べた僕(4日目の記事で)にとっては、ハンブルクでハンバーグを食べることも捨てがたかったのですが、もう夜になってしまい店が営業していない為断念。
なんでご飯屋が19時に閉まるの・・・
ヨーロッパ人は晩御飯時に稼ぐという発想はないの・・・?
仕方がないのでハンブルクの世界遺産にもなっている赤レンガ倉庫街を見て回りました。
一大観光地なのに特にライトアップとかは無いんですね・・
ヨーロッパ人の夜は本当に早い・・・
これはこれできれいなんですけどね。
北欧編、スタート!!
さぁという訳でドイツの観光もほどほどにしていよいよデンマークに入国!
デンマークは大きく2つに分けるとドイツと接している大陸の半島部と首都コペンハーゲンなどがある島の部分に分かれます。
デンマークの高速道路は基本的にタダなのですが、首都と半島を結ぶ道路上にあるグレートベルト橋は有料。
また登場は明日になるのですが、コペンハーゲンとスウェーデンを結ぶオーレスン橋も有料です。
まずはグレートベルト橋を渡っていきましょう。
塔が高すぎて雲の中へ。
グレートベルト橋はザックリいえば明石海峡大橋と同じ長さ・同じ方式の橋です。
工事が遅れなければ一時は世界一の橋にもなれたスペックですが、それよりわずかに長い明石海峡大橋が後出し工事開始なのに先に完成してしまったので、グレートベルト橋は一度も世界一になれなかったという悲しい橋です。
容赦ないですね日本。
ここを渡るには245デンマーククローネ。日本円で4000円位です。
まぁ高いっちゃ高いですけど・・・
明石海峡大橋もETC無しならそのくらいですし良いんじゃないでしょうか。
深夜に往復すれば割引、週末に往復すれば割引、日本で言うETC的なものを付ければ割引などなど割引プランはいろいろあるっぽいのですが事前調査が足りず断念。
公式サイトが割引プランをデンマーク語の写真で書くな。
コピペが出来なきゃ翻訳が出来ないじゃないか。
こちらが料金所の風景になります。
わ~~青い光でピッカピカ~~
緑のレーンはETC的なものを付けている地元の車がビュンビュンと通過する「魔境」
決して我々外国人の観光客がうかうかと近寄って良い場所ではありません。
青のレーンはカードで支払うエリア。
一見するとデンマーク語が話せない我々コミュ障に優しいレーンにも思えますが、こういう場所はたいていクレジットカードの指令がデンマーク語で読めません。
いつピン番号打って、いつカードを抜いていいのかわからなければツミです。
まぁノリでなんとかなることも多いのですが、単純に日本発行のクレカが極まれに弾かれたりします。
VISAだろうがマスターカードだろうが弾かれます。
理不尽です。
そうなってしまえば残された道は目の前のゲートをへし折るか、「高速道路でギアをバックに入れる」という型破りな方法のみ。
念のため避けておくのが無難でしょう。
という訳で我々が行くべきレーンは黄色の有人レーン。
「こいつ有人レーンまで来て結局カード支払いかよ」
とか思われてるかもしれませんが気にしてはいけません。
ここで超怖い出来事が
という訳で無事にコペンハーゲンになんだかんだ到着できそうだと思った時に悲劇が。
運転手の交代をするためにサービスエリアに行ったのですが、いろいろ見て回って車に帰ってみると明らかに出発に邪魔な位置に車が。
「何でこんなところに停めたのさ~」
とか言いながら切り返して何とか脱出。
・・・したのですが後ろに丁度同じタイミングでその車も発進。
「な~んだ、結局出るんだったらもうちょい待ってればよかったね」
とか言ってたのですがどうもおかしい。
車間距離が近い。
こんな真夜中で道もガラガラ。
抜かそうと思えば簡単に抜かせるこの状況で我々を煽るなんてことがあるのかい?
いや・・・まだだ。
まだ免許取りたてで車間距離をよくわかっていない大学生がおっかなびっくり僕らの後ろを走っているだけかもしれない。
しかし、その先も2回ほど交差点を曲がってもピッタリ後ろに。
・・・まだだ。
もしかしたらその大学生が僕らと同じルートを通っているだけかもしれない。
首都に向かうルートなんだから十分あり得ることだ。
「・・・どう思う??」
「・・・まぁ不自然ではあるよね」
流石、何が言いたいか分かっている。
「よし、周回プレイだ。」
「了解。遠心力に備えろ。」
説明しよう!
周回プレイとは我々がヨーロッパで運転をするために作り出した独自の技だ!
我々は異国の地で交通事故を起こすことを極力避けるために「制限速度順守」を徹底している(当然と言えば当然ですが)!
制限速度が変わるたびに2人で確認!
5㎞でもオーバーしていれば注意!
まぁ単純にヘアピンカーブ付きの峠道とか、すれ違いやっとの農道とかの制限速度が100km/hだったりして物理的に制限速度オーバーが出来ないところがほとんどなんですけれどね。
しかし、当然運転していれば「掟破りの地元走り(100km/h制限なので合法)」にあっという間に追いつかれてしまう。
いい路肩があれば道を譲れるのですが、そんなに都合よく用意されているわけもなく大名行列を作ってしまうことも。
そこでヨーロッパには多く設置されているランドアバウト(ロータリー)に我々は注目。
グルグル回って目的地の出口で出るタイプの交差点です。
交差点に信号機代わりに設置されているため、田舎道でも数キロ毎に見ることが出来ます。
後ろからきた車を・・・
ランドアバウトを一周して悪霊退散!
戦闘機のドッグファイトと同じ原理で相手の後ろに回り込むことが出来ます!
これが我々の見出した技!周回プレイの内容だ!
という訳で話を戻します。
この我々の後ろに付いた怪しすぎる車。
百戦錬磨のこの技、周回プレイを使い相手の後ろに華麗に回り込んでやりましょう。
「よっしゃ回るぞ~~~」
しかし・・・!!!
「ウソだ・・!ついてくる・・・!!??」
2周目に入っても結果は変わらず。
もうだめだ。確定です。
「ランドアバウトを周回する」なんて不自然すぎる動き、偶然同じルートなんてありえません。
明らかに我々の車を狙っています。
まず真っ先に浮かんだことは「強盗」
こんな人気のない場所で強盗なんかに会えば確定でアウトです。
この旅もここまで。
何なら人生もここまでにならないように本気で対処しなければいけません。
うわ~~~大変なことになってしまった~~~!
でもどうやら攻撃の意思はなさそう。
冷静に考えて強盗ならこんなバレバレなことしないだろうし・・
んじゃ「煽り愉快犯」か?
今日本でも話題のあおり運転なのか?
それならガン無視すればいいだけだけど面倒くさいな~~~
どうしよう、近くの交番にでも行く?
でもヨーロッパの交番って24時間営業なのかな?
と思考を巡らせた次の瞬間、後ろの車に青ランプが点灯。
そしてパッシング。
「「パトカーだったああああ!!!!」」
治安が悪いものにぶち当たってしまったと思いきや、ぶち当たっていたのはまさかのパトカー。
そして、合図に従い車を停めて大人しくしょっ引かれます。
安心したのもつかの間
「(ああ~~お巡りさんのお世話になってしまうのか~~~、なんか違反したんだろうか、制限速度も守ってたのに・・・)」
なんて次の心配が。
降りてきたお巡りさん
「ランドアバウトを周回するとか本気か?酒か?ドラッグか?」
いや~~~本当にごめんなさいごめんなさい、許してください。
あなたに道を譲りたかっただけなんです。
アルコールチェックしてもさっき飲んだコーラしか出てきませんし、車内確認しても白い粉なんてポテチの塩しか出てこないですから!(不健康食生活)
結局パスポートとか免許証とか見せて警察本部に照会して、怪しいものではないという事を証明して何とか開放。
お巡りさん
「それじゃ酒もドラッグもやってないんだね?」
ぼく
「Yes. Off course. (もちろんやってるわけないじゃないですか)」
お巡りさん
「えっ、Yesってことはやってるの?」
ぼく
「わ~~~~!!!超ごめんなさい!!!やってないです!本当に!!!日本語は否定文の肯定はYesっていうんです~~~!!!!!」
本当にこれだけは注意した方が良い。
危うくしょっ引かれるところだった。
大事な質問はYesかNoかじゃなくてちゃんと文章で答えましょう。
お巡りさん
「手間取らせたね、日本からわざわざデンマークにようこそ。それでは俺らの国を楽しんでくれよな!」
いや・・めちゃくちゃ冷や汗かいたのですが・・・
ふ~~~こわかった~~~
今思えば、東洋人が深夜の田舎に居て、パトカーで邪魔したのに何とか逃げ出して、挙句の果てにランドアバウト周回し始めるとか怪しさの塊だよなぁ・・・・
周りが真っ暗でパトカーのヘッドライトが逆光でパトカーって気づけなかっただけなんです、許してください。
でも周回プレイは便利だから続けていくよ
あしたはコペンハーゲンの観光と、北欧編ドライブの様子をお送りいたします。
それではまた明日。